tabrizタブリーズ産
- タブリーズ
- イランの最北端タブリーズは古くからアナトリア、ヨーロッパとアジアなどを結ぶ、
東西交易の中継地として何世紀にも渡り栄え、16世紀のサファヴィー朝の時代、最盛期を迎えました。
その緻密なデザインと職人技が凝縮された品質で広く知られており、
世界中の絨毯愛好家から高い評価を受けています。
タブリーズは、歴史的な絨毯織りの中心地のひとつとして、古くから王侯貴族にも愛されてきました。
- マヒ柄と多彩なデザインの魅力
- タブリーズ絨毯を代表するデザインのひとつが、「マヒ柄」と呼ばれるパターンです。
細かな模様が魚の鱗や波紋のように見えることからその名が付けられています。
マヒ柄の魅力は、規則正しい繰り返し模様が生み出す視覚的な調和と、
細部にまでこだわった精緻なデザインにあります。これにより、
見る角度や光の加減によって異なる表情を楽しむことができ、飽きのこない魅力を持っています。
さらに、タブリーズ絨毯はマヒ柄だけにとどまらず、豪華なメダリオンを特徴とするデザインや、
風景画を思わせるタブロー絨毯、躍動感あふれる動物のデザインなど、非常に多彩な表現を展開しています。
特に、メダリオンデザインは、絨毯中央に繊細で華やかな装飾を施し、空間全体に高級感を与えるため、
リビングやダイニングなどの広いスペースに最適です。
- タブロー、芸術の一枚
- タブリーズ産絨毯の中でも特に注目すべきは、「タブロー」と呼ばれる絵画のような絨毯です。
風景画をモチーフにしたものや、動物が躍動する瞬間を描いたデザインなど、視覚的なドラマを感じさせるものが多く存在します。
これらのタブロー絨毯は、単なる敷物としてだけでなく、壁に飾ることで一種のアート作品として楽しむこともできます。
その完成度の高さは、ペルシャ絨毯が芸術品と呼ばれる所以を体感させてくれるでしょう。
- 実用性と芸術性の両立
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その緻密な織りとデザインは、日常使いに十分耐える耐久性を持ちながら、空間を彩るインテリアアイテムとしての美しさを発揮します。
また、その多様なデザインやサイズ展開は、用途や好みに応じた柔軟な選択肢を提供してくれます。
イスファハンやクムのシルク絨毯などに比べて比較的安価ながらも、
それを感じさせない織りの精密さと力強いデザインが人気の理由です。
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