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about kilimキリムについて

キリムについて
絨毯やキリムに関わらず、人の手によって生み出されたものには機械で作ったものとは、どうしても違って、なにかしらそこに心の中の何かが入り込んでしまうような気がします。
キリムはよく「遊牧民の女性の願いや祈りが込められている」といわれています。
私自身、遊牧生活を送ったこともなければ、過酷な自然との暮らしを直接知っているわけではありません。
また、キリムを織った人々が何を感じ何を考え日々を暮らしていたのかも知る由もありません。
それなのに、時々そのキリムの奥に潜む何かと私の心の奥に潜む何かが共鳴するように、心を揺さぶられてしまうのはいったいどうしてなのでしょう。
キリムにはアート作品にも通じる「 精神性の純度 」というものを感じます。
言いかえれば、そこに込められた「魂の量」みたいなものでしょうか。
キリムとの出会いとはそういうものだと思います。
どうか、みなさまがすばらしいキリムと出会えますように1枚でも多くのキリムをご紹介していきたいと思います。
キリムについて
キリムとはなに?
キリムは約10年ほど前に日本でもブームがおこり今では一般的になってきましたが、まだトルコのものだと思っていらっしゃる方も多いのです。
羊毛文化圏、つまり中央アジアからアフリカ、または南米まで古来から羊を飼っていたところでキリムは制作されています。もちろん、キリムという名前ではなくケレムやサラペなどその国の名前で呼ばれています。
キリムというのはトルコ語ですが、すでにその名前が定着していますのでキリムと呼ぶことにしています。
イスファハンカーペット・カーペットではイランのキリム(一部アフガン)を扱っています。
イランには多くの遊牧民、またたくさんの部族がいるため模様も織りかたもまったく違う、多種多様のキリムが集まっています。
キリムとは?
キリムとは、中近東の遊牧民によって織られている伝統的な織物です。 床に敷く絨毯としての役割のほかに、鞍袋・食料袋・衣装ケース・テントの仕切りなど、あらゆるところで使われる生活用具もキリムで作られます。 平織りのため軽く折りたため、ギャッベのような毛足はありません。いわば厚い布なのです。 部族や地方(産地)によってそれぞれ特徴的な色・模様・技法があります。 遊牧部族の多いイランキリムはバラエティに富んでいます。 模様にはそれぞれ意味があり(星=豊穣・目=魔除けなど)家族や部族の幸せを祈る願いが込められています。 また、1枚1枚に現れる織り手の個性も、魅力の一つです。 日本ではカーペットかタピストリーとして使用することが多いキリムですが、テーブルセンターにしたり、ソファにかけたりとインテリアとしてさまざまに楽しむことができます。
バクチアリ
バクチアリはイラン南西部に住む遊牧民で勇敢で誇り高い部族です。
そんなバクチアリのキリムはどっしりとした迫力と威厳が漂い、堅牢で丈夫に作られています。
ここではドンキーバッグとキャメル(馬)バッグのキリムのみをバクチアリとして分けました。
どちらも、ロバや馬の背中に乗せる荷物袋を開いてつなぎ直し絨毯にしているものです。
ロバ(馬)袋の底は補強のために凸の形に絨毯の技法が使われています。
袋の表側はジジム織による華やかな模様が織られ、裏は特徴ある明るいストライプの平織りになっており、1枚のキリムで様々なキリムの織りかた・技法が駆使されています。
入れ物として使用されていたキリムの袋も、このように絨毯やタペストリーとして新たな用途で大切に使い続けられていくのです。

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