knowledgeペルシャ絨毯について
- ペルシャ絨毯について
- 皆様は絨毯と聞いて、どのようなイメージをお持ちですか?
アジア全域で織られている絨毯。皆様もよく耳にする、トルコ絨毯のヘレケ。中国絨毯の段通。
そして、イラン絨毯のペルシャ絨毯。
それぞれ違った特色がありますが、織の強度と密度・デザインの芸術性・色彩表現が世界一と言われるのが、イランのペルシャ絨毯でございます。
このページでは、ペルシャ絨毯の基本的な知識や特色など幅広く解説しておりますので、どうぞ最後までお楽しみください。

- ペルシャ絨毯の特徴
- 先述した通り、カーペットは中央アジアからアフリカにかけて、羊毛文化のある地域すべてで制作されています。
それらの絨毯とペルシャ絨毯の違いは何でしょうか?
ペルシャ絨毯はよく、「繊細」 の一言であらわされます。
繊細、洗練、やわらかな曲線、しなやかな質感、うっとりするような鮮やかな色彩の中に宿る物語。
このような特徴は写本挿絵(ミニアチュール)の装飾師が絨毯の下絵を描いていたこと、
ペルシャ人は総詩人といわれるような叙情的な民族性であること、などが影響しているといえます。
- ペルシャ絨毯の素材
- ペルシャ絨毯の素材は天然の素材から作られています。
一般的に、化学繊維(レーヨンやシルクの紛い物)などは使用されません。
絨毯を構成する縦の糸には、シルク・ウールまたはコットンが使用されています。
絨毯の横糸には、シルク・ウール、たまに綿などが用いられる場合もあります。
また、子羊の毛だけを集めた、コシのある「コルクウール」も普通のウールとは区別されます。
パイルにはウール・シルクが使用され、それぞれの素材の特徴を生かし、産地ごとに特徴のある絨毯が制作されています。
本当によい天然素材を用いた絨毯は、弾力、保温・断熱性を持ち、経年による美しさを持つ、
まさに使用可能なアート作品と呼ばれております。
- 各部の名称
- ペルシャ絨毯にはそのデザインに形式・様式があり、それぞれ各部分に名前があります。まわりをぐるりと帯状の模様で囲まれています。この部分を「ボーダー」といい、囲まれた中の部分を「フィールド」といいます。
ボーダーは何本ものラインで囲むこともあり中心の太い「メインボーダー」を囲む細いボーダーを「サブボーダー」と呼びます。
中心にあるのが「メダリオン」と呼ばれる文様です。
その上下にあるのが「サルトランジ」、フィールドの四隅を「コーナー」と呼びます。
ペルシャ絨毯をご覧になる時には全体の印象も大変大事ですが、それぞれ部分の特徴やデザインをじっくりご覧になられるのもいいことです。
※これはメダリオンデザインの各部名称です

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