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ペルシャ絨毯のメンテナンス – 春の大掃除と一緒に

春の訪れとともに、大掃除を考える方も多いのではないでしょうか?

冬の間に溜まったホコリや汚れを一掃し、心地よい空間で新しい季節を迎えるために、ペルシャ絨毯のお手入れも見直してみませんか?

ペルシャ絨毯は適切にケアすれば、何世代にもわたって美しさを保つことができます。ただし、間違った掃除方法は繊維を傷めたり、色褪せの原因に。

ここでは、春の大掃除にぴったりのメンテナンス方法をご紹介します。

1. ホコリや汚れをしっかり除去 – 掃除機のかけ方

正しい掃除機の使い方

• 毛足の流れに沿ってやさしくかける(強すぎると傷みの原因に)

• 週に1~2回が理想(過度な掃除は逆効果)

• フリンジ(房)はブラシで整える(ループ状の場合は特に注意)

注意点

• ブラシ付きの掃除機ヘッドは使用注意(繊維や房が引っ張られ、傷む原因に)

• 縦横無造作にかけない(繊維が乱れ、劣化を早める)

2. 湿気対策と換気 – カビ・虫食い防止

春は暖かくなる一方で、湿気や虫が増える季節。特に湿度の高い地域では、カビや虫食い対策が重要です。

効果的な湿気対策

• 晴れた日は窓を開け、空気を循環させる

• 絨毯を裏返して風を当てる(大きな絨毯は片側ずつでもOK)

• 除湿シートやすのこを活用し、湿気を逃がす

3. 何かこぼしたときのシミ抜き方法

食べ物や飲み物をこぼしたときは、すぐに対処することが重要です。

天然繊維ゆえ、すぐに色素が沈着してしまします。

✔ 自宅でできるシミ抜き方法

STEP 1:水分を吸収する

まずは、こぼれた液体が絨毯の繊維の深くまで染み込むのを防ぎます。

☑ 乾いた布やタオルをこぼれた部分に当て、 ポンポンと押さえる ようにして水分を吸収

☑ こすらない(こすると繊維の奥まで汚れが広がってしまう)

STEP 2:汚れを浮かせて落とす

水や洗剤を使って優しく処理します。

☑ ぬるま湯に中性洗剤を少量溶かし、清潔な布に含ませる

☑ 汚れた部分を 軽く叩くようにして 汚れを浮かせる(数度繰り返します)

☑ 決してゴシゴシこすらない(繊維を傷めたり、汚れが広がる原因に)

STEP 3:水分を拭き取り、自然乾燥

最後に、しっかり乾燥させることで、カビや臭いを防ぎます。

☑ 乾いた布で水分を拭き取る

☑ 風通しの良い場所で 自然乾燥させる(直射日光は避ける)

☑ ドライヤーなどの熱風は避ける(色素が鳴いたり痛む可能性がある)

✔ 気をつけるポイント

絨毯全体をお風呂で洗う方が結構いらっしゃいます。

水を含んだウールはとても重たく、脱水をしっかり行ってから干さないとすぐにカビます。

✔ こんな場合はプロに相談!

・上記の応急処置では取りきれない、赤ワインやコーヒーなどの濃い色のシミがついてしまった場合

・ペットの粗相で臭いが染みついてしまった場合

・長年の使用でくすんできた場合

春は新しい気持ちで空間を整えるのに最適な季節です。ペルシャ絨毯も、正しくお手入れすれば、より長く美しく使うことができます。

ぜひこの機会に、春の大掃除とともに絨毯のケアをしてみませんか?

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