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ギャッベギャッベとは、毛足の長い絨毯のことで、遊牧生活に欠かせない必需品です。イラン南西部・ザクロス山脈周辺を遊牧するカシュガイ族やロリ族の女性たちによって長い間織り続けられてきました。土漠の40℃を越える暑さや氷点下の寒さ、さらには虫やサソリから身を守るため、ギャッベが使用されていたのです。その厚みがもたらす遮断熱効果により、夏はひんやり、冬は暖かく過ごすことができます。耐久性にも優れており色も退色しにくく、洗うほどにその鮮やかさが増していきます。また、雄大な大自然をモチーフにしたデザインや、斑染めによる穏やかな色合いはアート性に富んでいます。温かみのあるフカフカの羊毛の肌触りは、使う人を魅了してやみません。

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